はじめに
4/12 に開催された Unreal Engine 4 ビギナー勉強会に参加してきました。
会場は六本木 森タワーのグリーさんの会議室で行われ、Unreal Engine 4 の概要から Blueprint を利用したゲーム(ブロック崩し)のライブ作成及びその解説と、UE4 の世界観を堪能出来る素晴らしい内容でした。関係者のみなさま、ありがとうございました!
Unreal Engine 4 Overview
Unreal Engine 4 とはなんぞや?に関しては以下のサイトやスライド、ムービーを見ると雰囲気が掴めると思います。
- 月額2000円で次世代ゲーム統合開発環境「Unreal Engine4」全機能が利用可能に - GIGAZINE
- [GDC 2014]「Unreal Engine 4」が月額19ドルで利用可能に。Epic Gamesがビジネスモデルを発表したメディアブリーフィングをレポート
利用はサブスクリプション型で月額 $19 で台数制限なし*1、登録とダウンロードは公式サイトから可能です。
スライドは公式で上がっているものが分かりやすいです。
動画による紹介は以下をご参照下さい。
- 勉強会で紹介されていた UE4 で作られたゲーム:
- GDC 2014 で発表された Feature Trailer:
- "Infiltrator" Real-time Demo:
ムービーで見られるように物理ベースのマテリアルなどによる表現力の大幅な向上も魅力の一つですが、今回の勉強会の大きなテーマの一つでもあった「Blueprint」によるコードレスなゲーム作成が個人的にはとても魅力的でした。
UE4 Tutorials
まずは長いですが Tutorial を見ることをオススメします(私は未だ全部見れていません...)。
特にエディタ操作は最初いろいろいじるのに必須なので、「UE4 Editor」のところから見るのをオススメします。勉強会で紹介されていましたが、Youtube の字幕機能を使いながらであれば日本語訳はアレですが理解しやすいと思います。動画よりもテキストと絵が良い!という人はドキュメントの方にも載っています。
マウスによるビュー操作が出来ないと結構悲しくなるので以下は必須で見ておくのをオススメします。
Blueprint Overview
Blueprint(ブループリント)は、動的なオブジェクトの制御をビジュアルプログラミング出来るものです。Unity な人は、PlayMaker をイメージして頂けると分かりやすいと思います。
- 【GTMF2013】次世代エンジン「Unreal Engine 4」の進化点をチェック - GAME Watch
- アンリアル・エンジン4注目の新機能「ブループリント」のご紹介・・・「Unreal Japan News」第64回 | インサイド
- Blueprint Basics - Unreal Engine
UE3(UDK)でも Kismet(キズメット)とうビジュアルスクリプティングの環境があったようですが、BP はこの進化版になっているようです。Kismet は Level 用だったようですが、BP では Level に限らず色々なものが操作できるようになっています。コードを書きたい際は、UE3 の時に合った UnrealScript はなくなったとのことで、C++ の世界で書く必要があるようです。が、大体のことは BP で制御出来る上、速度的にも BP からは C++ API を直接参照している形であることから、ロジックを組む分にはそれほど影響はなく、ビジュアルスクリプティングの世界でおおよそ完結するスタイルのようです。必要に迫られた時は BP 上で使えるノードを C++ から作成することも出来るようです。
色々困ったら
公式にリンクが貼ってありますが、Tutorial / Document に加えて、Forum / AnswerHub といったコミュニティや Wiki も用意されているようです。
Google で「hogehoge ue4」とか検索すると AnswerHub が引っかかるので結構色々な情報があると思います。例えば、最初カメラが FPS モード(WASD で進んだり、マウスで回転したり)になっていますが、これを解消する方法については「camera main ue4」とか検索すると、指定したカメラをメインカメラに設定するための BP が載っている AnswerHub が引っかかります。
おわりに
会場でライブコーディングされていたブロック崩しを自分でも作ってみようと思ったのですが、色々引っかかるところもあってなかなか進まなかったので、動画が公開されたら再チャレンジしてみようと思います。また、本も執筆中との情報もありましたので楽しみです。ただ、UE4 をちょっと触ってみた感じ、動作は上位の GPU が無いと辛そうですが、表現力は圧倒的なものがあると思います。クオリティの高いデモを作成したい時には積極的に利用してみたいと思います。
追記(2014/04/14)
動画が公開されました!@SquashSesame さん、ありがとうございます!
*1:会社とのアカウントは分ける必要があるようですが、会社でも複数台利用可とのこと