はじめに
2ヶ月前に以下のような記事を書いたのでそこからのアップデートを書こうと思います。
Planck
Massdrop で注文していた Planck のアルミケースと OLKB で注文していた Planck rev.6 の PCB が届きました。
Massdrop した Planck のアルミケース届いてた。既に来てたカーボントッププレートと合わせるとこんな感じ。 pic.twitter.com/NseaKaiBxC
— 凹 (@hecomi) 2019年3月9日
olkb から 1 月に注文した Planck の基板が届いたー! pic.twitter.com/faJYpokhRB
— 凹 (@hecomi) 2019年3月22日
Planck は部品が実装済みなのでケースに入れて組み立てるだけです。石が Pro Micro に載っている Atmega32U4 ではなく ARM STM32F303 なので、ファームの焼き方が少し異なります。具体的には以下のように qmk のディレクトリ下で submodule を引っ張ってきて :dfu-util
で焼く感じになります。
make git-submodule make planck/rev6:default:dfu-util
ファームのサイズも Pro Micro には入らない容量の大きさになっています。すごい。そして何よりグッと来るのが音がなるところ。
Planck、ピコピコなるのが最高過ぎる pic.twitter.com/8gGmLgZ58x
— 凹 (@hecomi) 2019年3月23日
Columna-staggered な Corne Cherry を練習していたせいか Ortholinear は比較的打ちやすかったです(それでもまだ HHKB よりは速度は落ちる)。
Zinc
そんな折に見つけたのが Zinc で、こちらは Row-staggered な分割キーボードで全てが 1U で 0.25U ズレのきれいな並びになっています(HHKB とは少しズレ方が異なります)。
アクセサリとしてアクセントプレートというトッププレートとボトムの間を埋める形の 3D プリントされたプレートと、ハイプロプレートという既製品のキーボードのようにキースイッチの高さまで覆うトッププレートの上側に配置するプレートが販売されています。これらのプレートはなんと 3D データも公開されているので、アクセントプレートの方は購入し、ハイプロプレートの方を自分で印刷して作ってみることにしました。
Zinc のハイプロプレート印刷してみたので明日白くしよ。 pic.twitter.com/DiIO67HtQ6
— 凹 (@hecomi) 2019年3月26日
ベランダでプライマーを吹いて白く塗装しました。ネジは色々探してモノタロウさんで購入しました。
キーキャップは PMK で購入した G20 をはめてみたらハイプロプレートの良さと相まってとても可愛らしい感じになりました。
夜の Zinc pic.twitter.com/51nog8WP5c
— 凹 (@hecomi) 2019年3月31日
普通に売ってそうな感じだけど売ってなさそうでもあり、なんとも言えない愛着が湧きます。一方で前回の記事にも書いた私のキーの打ち方の手癖により、やっぱり真ん中の列のキーのオーバーラップはほしいな、という気持ちになりました。
Petit Split
前回のブログにも書きましたが、最終的には自分でもキーボードを作りたいなぁと思い、KiCad の勉強をはじめました。こちらの foostan さんの本に載っている Petit Split をまずは練習で作ってみました。
注文は Elecrow で行いました。自分で作った基板があるというのは結構面白いですね。プログラムも書いたあとに出来が良いとコードや動作する様子を見て眺めてニマニマしますが、基板は実物があるので手に取って眺められるのでまた違うニマニマ感があります。
行と列を間違えて配線するという失態をしつつもファームで対応できて良かった〜。アクリルプレートは機材の都合でしばらく待ち。 pic.twitter.com/boxF5Lz3k7
— 凹 (@hecomi) 2019年3月16日
ただ基板は row と column を間違えるという失態を犯していました…、が、ファーム側で対応可能だったので問題なかったです。
これを以下のようなボトム、トップ、ハイプロ x 2、Pro Micro を覆う用の最上段の 5 枚構成のプレートにして積層アクリルケースにすることにしました。
アクリルはちょうど amazon に安くて良いのがあったのでこれにしました。

光 アクリル板 黒 2×180×320mm A960-2SS
- 出版社/メーカー: 光(Hikari)
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これをレーザーカッターでカットして以下のようになりました。
Petit Split のケースをレーザーカッターで切ったアクリル積層で作ってみた。カッコいい。 pic.twitter.com/7MCJkouToS
— 凹 (@hecomi) 2019年4月24日
ツルッとしてアクリル積層のハイプロは格好いいですね!大満足な出来になりました。あとは Pro Micro 直上のところにロゴを UV プリントしたいと思います。
Suzu
Zinc のとこでも書いた問題を克服すべく、Zinc に真ん中をオーバーラップさせる用に列を一つ足し、行も数字行がやっぱり欲しいなと思い一つ足した、7 x 5 x 2 なキーボードを作ってみることにしました。名前は 14 族 5 周期の元素の錫にちなんで Suzu と名付けました。本当は非対称で右を 8 列にしようかと思ったのですが、そうすると対応する元素がアンチモンになり、ビビッと来なかったのでやめました。更に Wikipedia で調べるとアンチ・モンクが由来という噂もあることがわかり、Zinc の作者のもんくさんのアンチみたいになってしまうので余計やめました(むしろリスペクト)。
基板は Zinc と同じく左右共通基板で親指キーが 2U になるようにしました。
Suzu 作ってる pic.twitter.com/E75XhmtvSB
— 凹 (@hecomi) 2019年4月14日
ケースはハイプロにグッと来ていたので、どうせならトップとボトムのみの一体型を作ろうと思い CAD を勉強することにしました。何にしようか迷った結果、キーボードのケースはシンプルな形状になるのでそんなに高度な機能は必要ないな、と思い、123D の後継?の Tinkercad を使うことにしました。
チュートリアルを行えばだいたいの機能が把握できるので、これで以下のようなケースを設計してみました。
こんな感じかな pic.twitter.com/QYy3ndre5Z
— 凹 (@hecomi) 2019年4月15日
以下の URL から見れます:
スナップ機能を知らなかったので微妙にずれたりしてますが...、印刷してみたら問題ありませんでした。発注して届いた基板と合わせた様子が以下のような感じです。
設計して発注した Suzu の基板が届いたのと、光造形した一体型のハイプロプレート作ってきたので組み合わせてみた。ケースは真っ黒に塗装したいな。 pic.twitter.com/FFH07GRk3T
— 凹 (@hecomi) 2019年4月19日
これをターナーのアイアンペイントで塗装してみました。厚塗したのですが乾いたときに基板の剛性が負けて反ってしまったので、本の間に挟んで平らにしました…。まだ未完成ですが次のような感じです。

ターナー色彩 水性ペイント アイアンペイント アイアンブラック IR200009 200ml
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すっぽりハマった pic.twitter.com/V2wETleeNv
— 凹 (@hecomi) 2019年4月24日
完成したらまた別記事にしてあげようと思います。
キーキャップ関連
キーキャップは現在色々実験中です。成果が出てきたら別途まとめたいと思います。
凹んでいる pic.twitter.com/w2oBKS5eJY
— 凹 (@hecomi) 2019年4月21日
おわりに
最近はキーボード以外のことをあまりやって無くて進捗がないので短い記事になってしまいました...が、この 1 ~ 2 ヶ月の間で色々作りたい欲求ドリブンのおかげで 3D プリンタやレーザーカッター、その他色々な機材の使い方や、KiCad や Tinkercad の使い方も覚えられました。今後もカメラの治具を作ったりガジェットの拡張をしたりといった点でも役に立ちそうなスキルが見について楽しいです。もう少し色々実験したいことがあるのでネタが溜まったら其の参も書こうと思います。